ATC INNOVATION WEEK ~これからの命のためにできること~
アジア太平洋トレードセンター
ATC INNOVATION WEEK ~これからの命のためにできること~
【主催】ATC(アジア太平洋トレードセンター)
【後援】大阪府、大阪市、大阪市教育委員会、公益社団法人2025年 日本国際博覧会協会
https://www.atc-co.com/innovation-week/
プロジェクト概要
本プロジェクトは、SDGs課題を先端技術で解決するをテーマに「ATC INNOVATION WEEK ~これからの命のためにできること~」を実施しました。(期間:2022年12月8日〜12日)。
来場される学生やビジネス客に対して、企画を通じて先端技術を体験できる機会提供の場としました。
「ATCプレ万博」に向けて、イノベーションを肌で感じる
今回は、プロジェクト推進メンバーである前川氏、石川氏、大森氏にインタビューしました。
ーープロジェクトが生まれた経緯
石川氏 本プロジェクトの最終目的である「ATCプレ万博」へのロードマップを創ることに向けた第二弾企画として、「ATC INNOVATION WEEK ~これからの命のためにできること~」は、SDGs課題を先端技術で解決するをテーマにイベントを実施しました。
ちなみに、第一弾は「ATC 海洋 WEEK ~これからの命のためにできること~」と題して、2021年3月に行われました。
ATC海洋WEEK ~これからの命のためにできること~
https://atc-co.net/cms-business-gateway/project/kaiyou_week/
ーーATC INNOVATION WEEKは、どのような内容だったのでしょうか。
石川氏 まず、イベントの全体像からお話します。
前回イベントはファミリーを対象に「海洋プラスチックゴミ」を主題に実施しましたので、今回は「先端技術」をテーマにしました。ビジネス客向けの「ビジネスデー」と一般客向けの「一般デー」の2本立てで構成し、「ATC プレ万博」の開催を見据え、前回より規模やイベント内容をより充実・拡大させました。
ATCは先端技術の集積拠点として、施設全体を実証フィールドとして提供していたり、先端技術のリソースを数多く持っています。今回もその強みを存分に活かしたイベント内容になったと思います。
お陰様で、前回を上回る来場者数に加え、4社7媒体のメディアに掲載いただきました。中でも夕方のテレビニュースで取り上げていただいたことは大きく、運営側はもちろんのこと、出展企業様にもたくさんの感謝のお声をいただきました。
ATC INNOVATION WEEK~これからの命のためにできること~
ーービジネスデーの企画について、詳しく教えてください。
前川氏 平日12月8日・9日は、ビジネス客向けには「大阪勧業展」と併催し、セミナー・特別展示・デモンストレーションを行いました。
大阪勧業展は、大阪府内の優秀な中小企業等が一堂に会し、技術力や企画力のアピール、製品、商品、サービス等のPR、販路の開拓等を行う展示商談会です。本展示会のターゲットは大阪府下の中小企業になりますので、先端技術系の企業が多く参加する本イベントに誘致することで、展示会自体の付加価値はもちろん、出展者同士のマッチングが期待できるという狙いのもと、話を進めました。
2025年以降のアフター万博を考え「様々なリソースを持った企業が一同に集うATC」という発信をするための、とても良い機会となりました。
目玉の企画は、大阪・関西万博発 空飛ぶクルマの社会実装への挑戦と題し、SkyDrive社にセミナー講演いただきました。加えて、模型やパネル展示を行いました。
万博を契機に空飛ぶクルマの実用化が進んでいるという話はメディアを通じて多くの方に認知されていますが、その詳細に触れる機会が少ないため、具体的にどのようなものなのか知らない方も多いです。ATCプレ万博に繋げる企画として、来場者の方々には未来社会を実感していただけたのではないかと考えています。
その他、特別展示ではブース展示を行いました。既にATCに入居いただいている企業様にもご協力いただくなど、本企画を通じてたくさんのご縁がありました。
ーー一般デーの企画について、詳しく教えてください。
石川氏 テーマが「先端技術」ということもあり、対象ターゲットを学生〜20代に絞って企画を考えました。もちろん他世代の方も充分楽しめる内容ではありますが、これからの未来社会をメインで担う若い世代が興味を持つにはどうしたらいいのか、という視点を一番大切に考えました。そこで、ATC内にある「5G X LAB OSAKA」を活用して、「5G活用事例のデモ体験!」と題したデモンストレーションを行いました。普段はビジネス向けでしか公開していないVR技術を使った遠隔運転システム、5Gゲートなどのデモ機器を、今回初めて一般の方に体験していただきました。これにより、多くの方々に5G時代のサービスというものを実感いただけたのではないかと思います。
また、専門学校生や学生等による「SDGsアート展」も行いました。この展示では、学生作品を自律移動と遠隔操作の機能を備えた「TEMI(テミ)」というロボットを通じて、遠隔鑑賞体験ができるという企画です。テクノロジーが進化・普及すれば、美術館に足を運ばなくても自宅で名画が楽しめる、そんな未来が来るかもしれません。そんな提案を込めています。
ATC入居企業であるロボリューション社にも協力いただき、自動誘導ロボットが自動追従ロボットに人を乗せて走行し、アート展を鑑賞するという体験企画も行いました。
『海のラジコンロボットでゴミを拾おう!』と題して、ラジコンロボットを使い、プールでゴミを拾う体験を実施しました。海洋プラスチックゴミ問題を先端技術でどのように解決するのか、具体例を体感していただくきっかけになったと思います。
ATC青空市では、スマート農業を使った野菜販売の他、大阪地産地消野菜が集合しました。
多様な実証フィールドの提供による、製品・サービスの向上にも貢献
今回は、プロジェクト推進メンバーである前川氏、石川氏、大森氏にインタビューしました。
ーー期間中には、実証実験も行っていたのでしょうか。
石川氏 はい。ATCでは2017年から大阪市と協定を結び、IoT・ロボットなど先端技術の実証実験の場として、複合施設の商業ゾーンやオフィス、展示場、トラックヤード、屋外などを提供し、実際に一般来場者が存在する多様な環境下で製品・サービスの実証実験に利用いただいています。
これらを背景に、本イベント実施時にいくつかの実証実験を行いました。
ひとつは、ATC1階にあるダイソーで行われた、配膳ロボット Servi(サービィ)による商品アテンドの実証実験です。普段は飲食店などで活躍しているロボットですが、大型店舗では顧客への商品案内に店員の接客時間を取られるという背景があり、それらを解決するために、本ロボットが店舗内で顧客が欲しい商品へのエリア案内を行うという狙いで実施されました。
ダイソーでは現在、店舗の無人化を促進しており、ATCでは既にセルフレジが導入されています。これの更なる無人化検証に向けて実証がされました。
また、警備員ロボットやお掃除ロボットなどの実証実験も行っていました。
実際の一般消費者が集うイベントで実証が行え、そのマーケティングデータが取れる。出展による情報発信だけではなく、様々なビジネスの活用方法がここATCにはあります。
ATCの資源をフル活用し、万博へジャンプする
ーー今後の展開について、お聞かせください。
大森氏 現在、2023年に開催するATCプレ万博に向けて準備を進めています。
キーポイントは「協業」です。ここATCでビジネスをすると、多様な仲間が見つかり、協業のチャンスが広がります。実証実験フィールドを活用することで、製品を向上させ、後にサービスインされていく。そんな未来を実現していきたいと考えています。
協業というと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、「こんなことができる」「こんなことを実現したい」という思いを持って、気軽に問い合わせしていただけたらと思います。
「ATCプレ万博」に来場したお客様が周りの人に言いたくなり、多くの様々な立場の人に参加してもらえる、魅力あるコンテンツを準備したいと考えています。
協業を検討される企業様、SDGsや先端技術関連ビジネスを行っている方々、ぜひ、ご連絡ください!一緒に万博に向けてジャンプしましょう!
ATC INNOVATION WEEK ~これからの命のためにできること~
【主催】ATC(アジア太平洋トレードセンター)
【後援】大阪府、大阪市、大阪市教育委員会、公益社団法人2025年 日本国際博覧会協会
https://www.atc-co.com/innovation-week/