100PROJECT

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ATC海洋WEEK ~これからの命のためにできること~

アジア太平洋トレードセンター

ATC海洋WEEK ~これからの命のためにできること~

ATC海洋WEEK ~これからの命のためにできること~

【主催】ATC(アジア太平洋トレードセンター)
【後援】大阪府、大阪市、大阪市教育委員会、公益社団法人2025年 日本国際博覧会協会
kaiyou_week@atc-co.com

プロジェクトの概要

本プロジェクトは、西日本最大の水産関連品の見本市「シーフードショー」の開催に合わせて、大阪湾の海洋プラスチックゴミ問題をテーマとしたイベント「ATC海洋WEEK ~これからの命のためにできること~」を実施しました。(期間:2021年3月17日〜21日)。
来場される一般ファミリーやビジネス客に対して、イベント企画を通じて海の豊かさを守るために何ができるかを考える機会といたしました。

2023年「ATCプレ万博」へのロードマップを創る

ーープロジェクトの全体像を教えてください

前川氏 「ATC海洋WEEK ~これからの命のためにできること~」は、海洋プラスチックゴミの問題にスポットを当てていますが、実はこのプロジェクトの目的は「ATCプレ万博」へのロードマップを創ることにあります。その第一弾企画として、本プロジェクトを推進しています。

プロジェクトが生まれた経緯は、コロナ禍にATCから社員一人ひとりに「クリエイティブな目標を設定し、取り組む」というミッションが与えられました。その目標を考える上で、ATCの入居企業様との意見交換、本プロジェクトメンバーとのアイデア出しを行いました。ATCの位置する大阪・咲洲(さきしま)が、万博会場である夢洲(ゆめしま)に隣接していること。ATCでは現在、SDGsなどの社会課題解決をテーマとした常設展示場や、先端技術関連の施設やその入居企業の集積が進んでいること。といった強みが浮き彫りになってきました。その流れから、ATCとしても大阪・関西万博を契機に地域を活性化させたい、SDGsの達成に貢献したい。次世代を担うこども達(すべての命)のために、豊かな地球を引き継ぎたい。という思いから、万博開催前の2023年にATCが主体となり万博につながる何か大きな企画をやろう。ということが決まりました。それをATCプレ万博と表現しています。

このATCプレ万博を単発のイベント企画としてやるのではなく、そこまでの間に共通のテーマ軸を持った小さなプロジェクトをいくつも創出し、2023年に「ATCプレ万博」として花咲かせようと取り組んでいます。
ですので、年1回くらいのペースで新しいプロジェクトを生み出していきたいと考えています。

ATCプレ万博で使われた製品・サービスやそこで生まれた先端技術が、実際の万博会場で使われることが理想ですね。そういった野望(笑)を視野にいれ、後援には日本国際博覧会協会さんや大阪府さん、大阪市さんにも入っていただいています。

ーー第一弾のプロジェクトを「海洋プラスチックゴミ問題」に焦点をあてた理由はなんですか?

石川氏 万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」「SDGs」を軸にし、ATCが大阪湾に面している強みを活かしたプロジェクトにできないか、という発想で海洋プラスチックゴミ問題を扱うことに着地しました。
ATCのロケーションが強みになるというのは、海外の方が来場された際に「まるでハワイのようだ!」と感動いただいた経緯もあり、国際的にも通用するコンテンツだと思っていました。また、おおさかATCグリーンエコプラザはエコ関連の専門家とのつながりも深く、その専門家が講師として話すだけでも一般の方にとってSDGsへの興味関心が広がるのではないかと考えました。

また、大阪市と大阪府が、2019年G20大阪サミット及び2025年大阪・関西万博の開催地として、SDGs先進都市を目指し、プラスチックごみゼロに向け、使い捨てプラスチック削減を推進する「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を行っていることも企画を決める大きな後押しになりました。

ーープロジェクトを進める上で、苦労したことは?

前川氏 ご覧のように、若手3人で結成したチームです。(笑)
プロジェクトをゼロから生み出す・・・なんてことはやったこともなかったですし、社の歴史を紐解いても若手だけでここまで大きなプロジェクトを推進するというのは前例がなかったそうです。
ですので、プロジェクトの骨子を決める部分は非常に苦労しました。「プレ万博」というキーワードは比較的早い段階で決まったのですが、そこから「海洋プラスチックゴミ問題」にいきつくまでに、恐らく5カ月くらいかかったと思います。

生みの苦しみはありましたが、企画の骨子が固まってからそれを社内やコミュニティマネージャーの方達に説明すると「じゃあ、こんな会社と連携したらどうか。」とか「こんなことをしたら盛り上がるのではないか。」などの具体的な後押しが非常にたくさんありました。プロジェクト推進にあたり、各方面の専門家に相談しやすい環境があるというのは、ATCの強みなのだなと改めて思いましたね。

今後も第2弾に向けて新しいプロジェクトの骨子を考えないといけないので大変でありますが、ATCプレ万博プロジェクトについて経営陣から応援のメッセージをいただくなど、注目度とともに僕らのモチベーションもどんどん上がっています。

Team ATCの皆さん/左から大森氏、石川氏、前川氏

ーー具体的にイベントでは、どういったことをされたのですか?

大阪湾の海洋プラスチックゴミ問題のテーマを、イベントを通じてより多くの人に届けたいと考え、子供向け・ビジネス客向けの2本立て企画で構成しました。

★YouTube

平日の3月17・18日は、西日本最大の食材見本市「シーフードショー大阪」のイベントの一環として、ビジネス客に対してSDGs関連セミナーと展示会を実施しました。

大阪府さん、大阪市さんにも後援として協力いただいているので、大阪府環境農林水産部の方を講師にお招きし、海洋プラスチックごみ問題に対する大阪湾の現状や府の取組みについて、水産資源の現状と府による水産資源の維持・回復のための取り組みついて、お話をいただきました。

SDGs関連セミナー風景

SDGs関連出展ブース

セミナーの他にも「海と水産業のSDGs」コーナーにて、ブース展示を行いました。既にATCに入居いただいている企業様にもご協力いただくなど、本企画を通じてたくさんのご縁がありました。

「海と水産業のSDGs」コーナー/ポリ袋・ゴミ袋の開発メーカー 日本サニパック株式会社

土日の3月20・21日には、一般ファミリーを対象に身近な大阪湾について楽しく学べるイベントを実施しました。
ジェリーフィッシュボットというゴミを集めるラジコンロボットを参加者が操作し、ボランティアダイバーと協力しながら大阪湾のゴミ拾い体験をしていただきました。集めたゴミで、万華鏡を作るというワークショップも行いました。
その他、専門家を招いて開催した大阪湾のサカナ講座や、お魚クイズ、海鮮市やポイントラリーなどを実施しました。

海のラジコンロボット(ジェリーフィッシュボット)を使ったゴミ拾い体験

大阪湾のお魚クイズ/協力:一般財団法人 環境事業協会

産学連携の取り組みとして、大阪市立水都国際高等学校 国際バカロレアコース生によるポスター展示を実施しました。大人向け、小学生向けとターゲットごとにポスターの内容を変えて、展示・発表を行ってくれました。

学生によるポスターセッションの様子

連日、非常に多くの方に来場いただきました。ありがとうございました。

イベント風景

イベントは終わっても、プレ万博に向けてプロジェクトを紡いでいく。

大森氏 3月のイベントが終わった後も、今回ご協力いただいた企業・団体様の出展内容を集約し、おおさかATCグリーンエコプラザに「特別展示」として残します。こうして、イベントが終わっても2023年ATCプレ万博に向けて、プロジェクト自体は何らかのカタチで継続させていこうと考えています。

ATCには、ホールや産業振興施設(エコプラザなど)の運営で培ったイベント・セミナー開催のノウハウと、関連企業・行政とのネットワークがありますので、それらをうまく活用していきたいと思います。

今回のプロジェクトを通じて、新しい出会いがたくさんありました。どれも通常業務の延長では絶対に知り合えなかった方達ばかりです。この出会いを大切にしながら、次のプロジェクトをどんどん創出していき、ATCプレ万博に大きな成果としてみなさんの目に触れられるようにすることが、私たちのミッションだと思っています。
※おおさかATCグリーンエコプラザ 特別展示 6月開始予定

ーー第二弾のプロジェクトの予定は?

石川氏 2021年の秋頃にイベント開催ができるように、現在企画を進行中です。
次回は、万博のテーマとSDGsは前提としてありつつも、大人が遊べる・楽しめる先端テクノロジーを軸にしたプロジェクトにしたいと考えています。
具体的にいうと、デジタルアートやVR、ARのアトラクション、遠隔操作ロボット体験などを使った企画をやりたいと考えているので、先端系技術を持っている企業様・団体様、ぜひお待ちしております!
その他、エコ関連や産学連携といった取り組みも大歓迎です。
今後も第3弾、第4弾とプロジェクトは続いていきますので、上記に限らず少しでも興味を持ってくださったなら、お気軽に問い合わせしてください。
Team ATCがお待ちしています!

ATC海洋WEEK ~これからの命のためにできること~

【主催】ATC(アジア太平洋トレードセンター)
【後援】大阪府、大阪市、大阪市教育委員会、公益社団法人2025年 日本国際博覧会協会
kaiyou_week@atc-co.com

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