「荷物を預ける場所=バゲッジポート」をもっと世に広めたい!~移動中の小さなストレスをハッピーに変える~
株式会社シブタニ
株式会社シブタニ
〒541-0048 大阪府大阪市中央区瓦町1-2-13
https://www.shibutani.co.jp
バゲッジポート 特設ページ
https://www.shibutani.co.jp/special/baggageport.html
プロジェクトの概要
建築金物総合メーカーの株式会社シブタニが開発・販売する、大型荷物一時保管装置「バゲッジポート」。
駅や空港、商業施設などでの移動中に、一時的に荷物を預けられる保管装置を提案することで、移動ストレスを軽減する社会を目指します。
移動中の小さなストレスを解決したい!という思いから生まれた製品。
今回は、株式会社シブタニ 営業企画室 空間デザイングループの加藤氏と、企画広報グループの宮村氏にお話を伺いました。
ーー御社の事業について、教えてください。
加藤氏 当社は1946年創業の建築金物の総合メーカーです。オリジナル錠前ブランド「Clavis-クラビス-」をはじめ、サッシ・ドア用金具やトイレブース用金具など、あらゆる建築金物を取り扱っております。企画・開発・製造・販売に至る全行程を一貫して行うため、高品質で信頼性の高い製品を提供できます。お客様のニーズにスピーディにお応えし、“明日をもっと快適に”できる企業活動に努めています。
近年では、鍵をカバンやポケットにしまったまま自宅の玄関扉を施錠、解錠が可能なハンズフリーマンションセキュリティシステム「Tebra(テブラ)」の製品開発も行なっており、建築金物と、電気システムを組み合わせたものづくりが強みでもあります。
また、建築の技術を鉄道に応用し、重い連結扉を開けやすくする「アシストバー取手」などの開発も行っています。鉄道車両や駅、空港のトイレ付近でも採用いただいているバゲッジポートも、この錠前の技術を応用した製品です。
ーー「バゲッジポート」とは、どのような製品なのでしょうか。
加藤氏 バゲッジポートは、「大型荷物一時保管装置」です。
例えば、スーツケースなどの大きな荷物を持って移動する場合、置き場に困ることがありますよね。駅や空港などで、買い物や食事をしたり、トイレに立ち寄りたくても、荷物が邪魔で気軽に移動できないという人も少なくはありません。荷物の置き場に置くにしても、その場から離れてしまうと盗難の危険が伴います。
そんな、小さなストレスを解決したいという思いから生まれた製品です。
取引先から、このようなちょっとした移動ストレスを軽減できる製品を開発できないかという相談をきっかけに、2016年に「バゲッジポート(無料タイプ)」が誕生しました。
利用者は、交通系ICカードをかざすだけで、荷物を預けることができます。また、自分のICカード以外は解錠できないため、セキュリティも安心です。
宮村氏 バゲッジは手荷物、ポートは港という意味があるので、船が港に一時停泊するように、手荷物をバゲッジポートに一時的に預けて、気軽に移動できるようにという思いを込めて名付けました。
ブランドマークも、ピクトグラムを意識してデザインしています。トイレに行きたくなったら、トイレマークを探しますよね。それと同じように、荷物を預けたくなったら、バゲッジポートのマークを探す・・・、そんな風に認知されたいです。
ーー無料タイプと有料タイプがあるのですね。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
加藤氏 無料タイプは、利用者が交通系ICカードをかざして使用します。基本的に利用者から利用料を徴収することはありません。このモデルで駅や商業施設へ提案を行なっていましたが、「ロッカーとして使用されてしまう」「投資回収がしたい」という要望を受け、有料タイプのバゲッジポートを開発しました。コインパーキングの荷物版のようなイメージですね。
有料タイプは、清算方法が電子マネーのみなので、面倒な料金回収が不要です。商業施設などの空きスペースを利用して、新しいビジネスとして活用できます。加えて、わずかなスペースで収益を上げることが可能です。
駅、ホテル、空港など全国で2000台以上導入。利用者と導入企業が満足。
ーーどのような場所で導入が進んでいるのでしょうか。
加藤氏 無料タイプは、駅構内、空港やバスのターミナル、ホテルなど、全国で2000台以上の導入が進んでいます。
特にホテルでは、チェックイン、チェックアウトの時に、お客様からフロントに荷物を預かりますが、バゲッジポートを使えば、セルフで荷物を預けられるので、省人化につながると導入が増えています。またお客様にとっても、自分の好きなタイミングで荷物を持っていけるので、余計な待ち時間がないと喜ばれており、顧客満足度につながっています。
宮村氏 ロッカーと併設した導入も進んでいます。上段にロッカー、下段にバゲッジポートといった設計です。小型の荷物はロッカーに入れ、入りきらないスーツケースなどの大型荷物はバゲッジポートに入れる、このような使い分けができる簡便さが喜ばれています。
ーーロッカーとの違いは?
加藤氏 ロッカーよりも自由度が高いのが特徴ですね。ロッカーを置くとそれなりにスペースを取りますが、バゲッジポートはスペースによって台数をコントロールできるので、スペースを有効活用できます。利用料は時間課金なので、導入企業と利用者の両方の満足度につながると思います。
ーー有料タイプの導入については、実証実験を行なっていると聞きました。
加藤氏 有料タイプは、取引先に製品を導入いただく前に、一般の方への利用目的、利用者層、操作上のトラブルはないか等を調べるためにATCにて実証実験を行っています。
実際に実験を行なってみて、年齢層に関係なくご利用いただいていることがわかり、一定の需要があることが認識できました。操作の仕方で戸惑う方も少ないです。
ただ、製品デザインが環境に溶け込んでしまっているので、サインの充実を検討する必要があるなと感じています。
今後は調査結果を元に、導入モデルをブラッシュしていきたいと思っています。
バゲッジポートのマークを見つけると、移動中の小さなストレスがハッピーに変わる。そんな社会を目指して。
ーー今後の展開について、教えてください。
加藤氏 バゲッジポート=荷物の預かり場所という認識が広まれば、バゲッジポートを設置している場所を検索して利用する、という未来もあると考えています。ですので、まずは認知度を上げる事が最重要課題です。
インバウンド利用者からは、日本はロッカーが少ないと言われています。
特に大型キャリーケースが入るロッカーは数が限られるため、基本的にはサイズに制限がない本製品を使って、インバウンドのもてなしに繋げたいと考えています。
宮村氏 テクノロジーの進化により、年々移動に対する考え方が変化していきています。ただ、物理的な移動に対するストレスは、まだまだ課題が多いのも現状です。
バゲッジポートのマークを見つけたら、ハッピーになる、そんな社会作りを目指していきたいと思います。
加藤氏 設置をした事による反響や利用頻度が気になる方はお気軽に問い合わせください。もし、バゲッジポートを見かけたらぜひご利用いただけると嬉しいです!
株式会社シブタニ
〒541-0048 大阪府大阪市中央区瓦町1-2-13
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バゲッジポート 特設ページ
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