100PROJECT

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サキシマmeetsおそうじ委員会

サキシマmeetsおそうじ委員会

サキシマmeetsおそうじ委員会

サキシマmeetsおそうじ委員会

大阪市住之江区南港北2−1−10
ATCビルITM棟10FD-1-107 COCOlO8MAKI内

プロジェクトの概要

大阪、咲洲内で活動する産、学、民が連携し、横の繋がりの中から、咲洲内でさまざまなプロジェクトを立ち上げ、咲洲を盛り上げて行くことを目的とした人々が集う場である「サキシマmeets」。積極的な連携・協業を促進するために活動テーマによって分科会や研究会、サークル活動などを促進しています。
その分科会のひとつとして発足した「サキシマmeetsおそうじ委員会」は、咲洲地域清掃を通して地域内でのネットワークを広げ、その後のさまざまなアクティビティにより関係性を深めることを目的としています。

<活動内容>
・月1回(第三金曜日)の定例清掃活動
・ゴミ問題や清掃についてのミーティングや各種実証実験
・休日に年3回程度のエリア拡大版清掃活動 など

2021年6月からスタートした「サキシマmeets」

咲洲からゴミを減らし、誰もが気持ちよく活動できる場所へ

ーーこのプロジェクトが生まれたきっかけは?

吉村氏 2019年12月に起業し、デザイナー・クリエイターの独立・創業支援をしている「大阪デザイン振興プラザ(以下ODP)」のインキュベーションオフィスに入居しました。出勤する際はコスモスクエア駅からトレードセンター前駅まで歩くようにしているのですが、このルートのゴミが非常に多いことが入居してからずっと気になっていました。ゴミやペットボトルやタバコの吸い殻など、その種類もざまざまです。
毎日通る場所を綺麗に保つために何かアクションを起こせないかと、まずはATCさんが実施している月1回の定例掃除に個人的に参加させてもらいました。そのことをきっかけにコミュニティマネージャーの増田さんに相談をしたところ、インキュベーションオフィスのメンバーにも呼びかけてみようということになり、結果的にたくさんの有志が集まりました。こうして、サキシマmeetsの分科会として「サキシマmeetsおそうじ委員会」の活動がスタートしました。
咲洲は、さまざまな企業・団体・個人が活動している場所です。本委員会の取り組みを通じて、咲洲からゴミを減らし、誰もが気持ちよく活動できる場所にしていくことを目指しています。

プロジェクトの発起人の吉村昌哉氏 合同会社Cinergia(映像・写真・コンテンツ企画)
https://cinergia.co.jp

上山氏 私は、吉村さんに誘われてATCさんの定例掃除に参加したことが関わりのきっかけでした。
ただ最初は本当に軽い気持ちでの参加でした。自身がちょうどSDGsの勉強をしていたので少し関わっておこうかな、程度のものです。
でもいざ清掃活動に参加してみると日常生活上のゴミはもちろんのこと、蛍光灯や車の部品まで道端に落ちているのを見て大変驚きました。中でも一番ゴミが多かったのが中央分離帯。そこを清掃するだけで45リットルのゴミ袋がすぐに満杯になるほどです。ただ、捨てる人が100%悪いのかというと、そうとも言い切れない。捨てる場所やゴミ箱がないからついつい捨ててしまっている可能性もある。ゴミを減らすという目的を達成するためには、ゴミを集めながらポイ捨てをさせないことも同時に考えていかなければいけない……。など、落ちているゴミをさまざまな視点から見るとその地域の特性や人々の行動が見えてきてとても興味深く感じています。同時にさまざまな課題も見えてきました。
ATCさんの定例掃除で清掃するエリアは、主にATCの敷地やその周辺に限られてしまうので、どうしても対象にならない場所が出てきてしまう。もう少し広い視点で地域に関わる人が主となって清掃するためにはどういった取り組みがあるのかを考えた時に、「サキシマmeets」という枠組みがぴったりはまりました。

おそうじ委員会代表 ココロハチマキ 代表 上山 敦司(クリエイティブディレクター カメラマン)
https://www.osaka-design.co.jp/incubationoffice/incubationoffice-4772

ーーどのような方が参加されているのですか?

上山氏 ODPの有志、ATC入居企業様はもちろん、咲洲周辺の企業様や団体様にも声をかけています。前述でもお伝えしたように、咲洲全体を対象にした取り組みにしたいという思いがありますので、広い範囲での呼びかけを行っています。
加えて、ODPのメンバーはフリーランスが多いので、本活動を通じて企業様とのつながりを深めていき、その先に新しい化学反応が起きればいいなとも思っています。SDGsの17番に「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」とあるように、社会が「競争」から「共創」に確実に変わってきています。このような流れの中で、顔が見える関係作りの機会を設けることは非常に大切であると考えています。清掃はその地域に関わりのある方たちの共通の事柄であり敷居も低いです。単純にやったらやっただけ気持ちの良いものなので(笑)、コミュニケーションを図るきっかけには最適なのではないかと思います。

参加しない方にもワクワクが伝わる清掃活動に

ーー具体的にどのような活動を目指していますか?

上山氏 私たちが目指す清掃活動は、参加された方もされていない方も両方がワクワクする取り組みにしていきたいと思っています。
咲洲のゴミを減らすためにどうすればいいかを考える際にそれらを深刻な環境問題として捉えることもひとつですが、私たちは「どうすれば楽しくゴミを拾えるか。」「清掃活動を楽しく続けていくにはどうすればいいか。」という視点で企画をするようにしています。

例えば、参加者を2チームに分けて、時間内にどちらが多くゴミを集められるのかを競うというゲーム形式を採用したり、参加者が共通のテーマ軸で仮装をしてゴミ集めをしたり、ゴミにまつわる映画の上映会を開くなど、清掃プラスαのアイデアで企画することで活動そのものが楽しくなる要素は無限にあります。
また、通常の活動はオフィス勤めの方も参加しやすいようにお昼休みの30分を予定しているのですが、清掃時間を土日祝の午前中にし、その後懇親会などのコミュニケーションを図れる場を用意することも考えています。

アクティビティやエンタメ要素をうまく盛り込んで、参加されていない方から「面白そうだから次は参加してみよう。」と思ってもらえることが続けていく上で大切だと考えています。

ATC6階PORTでのランチミーティング風景

コミュニティ型クラウドファンディングで、持続可能な活動を目指す

ーーこのプロジェクトが発展する上で、ポイントになることは何ですか?

上山氏 活動を続けていく上で、実質的な費用が必要になるシーンがあります。活動をスムーズに続けていくためには、この部分をどのように設計するかが非常に重要だと考えています。

先日、ATCに入居されている株式会社ロボリューション様のモビリティロボットを使った清掃の実証実験を行ったのですが、ATC周辺でロボットを動かすとなると警察や公安局への許可申請のための費用がかかりました。当初は、この費用をどのように捻出するのかマネタイズの方法ばかりを考えていたのですが、ランチミーティングの際に、参加メンバーや有志からそれぞれの企画に対して募金活動を行ってはどうか、というアイデアが上がりました。このアイデアをベースに、プロジェクトの内容に応じての費用を算出し賛同してくれた方が募金をするという、コミュニティ型クラウドファンディングの仕組みで運用してみることになりました。運用はこれからですが、この仕組みであれば活動が継続的に行いやすく、企画によっては規模を大きくすることもできるので、新たな展開につながる可能性もあるのではないかと考えています。

モビリティロボットを使った清掃の実証実験の様子

広範囲を清掃する場合、さまざまな種類の掃除道具とゴミ袋を持って移動することが負担になるため、人追従型のモビリティを運搬車として導入することで、清掃活動をスムーズしようという実験企画。本番当日が雨だったため、ATC館内での実施となった。

★株式会社ロボリューションの移動ソリューションは、100プロジェクトに選ばれています。
https://atc-co.net/cms-business-gateway/project/robolution/

さいごに

ーー最後にメッセージをお願いします。

安井氏 私は、分科会発足のきっかけとなったATCさんの定例掃除から関わっています。
ビジネス以外で一個人として地域に携わるきっかけを探していましたが、なかなか機会がなかったので今回はとても良いきっかけになりました。活動は月1回ペースですが、自分の人生のメリハリにも繋がっていくのではないかと考えています。自分の行動の先に何かしらの社会貢献があるということは充実感があって楽しいですね。
この活動を通じて、少しでも社会の役に立てれば嬉しいです。

株式会社angenic 代表取締役 安井 竣希(映像クリエイター)
https://angenic.biz/lp01

賀川氏 咲洲で働く一員として、毎日気持ちよく通える場所にしたいという思いで参加しています。
私は2021年2月に入居したのですが、コロナ禍で積極的に人と会う機会を作ることが難しかったので、お掃除委員会はとてもいいきっかけになりました。
私のように、咲洲で活動する方たちとのつながりを持ちたいと考えておられる方は、ぜひ積極的に参加してほしいと思います!

株式会社カガワデザイン 代表取締役 賀川 康正(パッケージデザイン)
https://kagawadesign.net

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大阪市住之江区南港北2−1−10
ATCビルITM棟10FD-1-107 COCOlO8MAKI内

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