100PROJECT

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KIOUETAI ~世界中の皆様に樹木の苗木の植栽体験を!~

山形開発工業株式会社

TEAMEXPO2025共創チャレンジにエントリー

プロジェクトリーダー:山形開発工業株式会社

大阪府岸和田市田治米町75番地
https://ymgt.co.jp

プロジェクトの概要

SDGs・2030年以降の地球の未来を見据えて、世界規模で「樹木のもつ自然の力」を拡げることを目的とし、樹木の苗木を植える体験を提供する「KIOUETAIチーム」を結成しました。
体験型緑化用品「neoharu ®」を活用して、関西一円・最大68団体(=68ヵ所)を対象に、企業・学校・団体の方々が環境問題を身近に感じられるようSDGsへの取り組みをサポートしています。この一連の活動を通じて、一人ひとりが樹木の苗木を植えること・育てることで、その魅力に気付きいつしか自然を大切にする思いが芽生え、それが樹木の消費を減少させ、自然を守る行動につながると考えています。

目標は「TEAM EXPO 2025プログラム・共創チャレンジ」として、KIOUETAIチームが育てた樹木を、万博開催時に世界中の来場者へつなぐこと。来場者が樹木の魅力を体験し、その経験と記憶を母国へ持ち帰り、世界中に緑が広がっていくきっかけになるような仕掛けを作っていきます。

震災の跡地にそびえる樹木に「自然の力」を感じた

今回は、プロジェクトの担当者である山形開発工業株式会社環境事業部の山形氏にお話を伺いました。(緊急事態宣言が発令されているなか、リモートでの取材となりました。)

ーーこのプロジェクトが生まれたきっかけを教えてください。

山形氏 当社は、建物の骨組みを作っている鉄筋工事業を主としています。
このプロジェクトが生まれるきっかけとなったのは、東日本大震災の跡地を訪れた時に、何もかも流されてしまったのに樹木だけがまばらに立っている光景を目の当たりにしたからですね。なぜこの樹木たちは津波に耐えることができたのか、樹木にはとてつもない自然の力があるのではないか。とさまざまな疑問が湧いてきて、強烈な印象として残りました。
その数年後、当社の法人化を機に「環境分野」へ裾野を広げようということになり、震災後に感じた樹木の力がどうしても忘れられず、樹木関連の団体にコンタクトを取り、東日本大震災の跡地で防災に強い木を植えるというボランティアに参加させていただきました。その際に「樹木の苗木を植える」ということを初めて行ったのですが、それもまた非常に衝撃的な体験だったのです。
やったことがない人には伝わりにくいのですが、木を植えるという行為は地球にいのちを植えるという行為でもあるのだと非常に興味深く感じました。同時に、現在、地球温暖化や世界で自然災害が甚大化していますが、このような行為を皆が行うことで少しでも抑止することができるのではないか。それがSDGsへの取り組みに繋がるのではないかと考え、KIOUETAIプロジェクトとしてスタートさせました。

東日本大震災津波の跡に耐えた木々

東日本大震災津波の跡に耐えた木々

樹木の魅力と大切さを学んだ植樹祭(岩手県山田町)にて

樹木の魅力と大切さを学んだ植樹祭(岩手県山田町)にて

街中で気軽に植栽体験ができる「neoharu®」

ーープロジェクトで最初に取り組んだことは何ですか?

スタートして最初に取り組んだことは、
森づくりの専門である苗木・植物の生産企業様の知見と、当社の鉄筋加工技術やアイデアを技術連携させ、防災・減災・環境保全の視点から開発した体験型緑化用品「neoharu®」を無償提供し、チームメンバーの方が樹木の苗木を植える体験を行い、その苗木を育てていくことで、樹木の魅力に気付き、自然環境保護意識の向上につなげることを狙いとしています。そしてこの活動自体が企業様や団体様が身近にできるSDGsへの取り組みになると考えています。

体験型緑化用品「neoharu®」

体験型緑化用品「neoharu®」
苗木が環境に順応できるように関西の樹種(低木・主に常緑広葉樹)を選定している。土は2種類用意。一つは「鹿沼土」を採用。粒が大きいのを選び、底に敷いて水はけを良くして酸素を取り込みやすくしている。もう一つは森づくりの専門企業より特別に調達している「混合土」を採用。樹木がしっかり生長できるという特長があり、11種類をブレンドしている。

ーー体験された方の声を聞かせてください。

山形氏 体験していただく際に、私や当社スタッフが苗木や土の説明、今後の育て方についてレクチャーさせていただくのですが、樹木の苗木を見たこともなければ、苗木から樹木に成長していく過程も見たことがない人たちが殆どですので「森ってこうやって出来ていくのですね。」と感動されることが多いです。日本では当たり前にある大きな木や山は数十年かけて育ち生きているので、なかなか実感する機会がないのが原因かもしれません。
また体験が終わった後、直接自分自身が関わったことで徐々に愛着が湧いてきて「自分の子どものように感じてきた。」「自然を大切にしたい気持ちが芽生えてきた。」というお声も聞きます。
皆様が目を輝かせながら、自分が植えた樹木について語ってらっしゃる姿は、私たちの活動のモチベーションにつながっています。

苗木を植える練習をしている様子

苗木を植える練習をしている様子/
当社スタッフが樹木についてレクチャーをしている

苗木を鉢に植えている様子/

苗木を鉢に植えている様子/

久米田高等学校様にneoharu®ベンチを設置

チームメンバーの久米田高等学校様にneoharu®ベンチを設置
今後、約18名以上の生徒様が植栽体験の予定です。

チームメンバーのカンプリ泉州店様での活動

チームメンバーのカンプリ泉州店様での活動

チームメンバーのリコージャパン南大阪営業部様での活動

チームメンバーのリコージャパン南大阪営業部様での活動

夢は、万博の敷地にメンバーが育てた木を植えること。

ーープロジェクトの目標を教えてください。

山形氏 プロジェクトに参加・賛同していただいた企業様と共にKIOUETAIチームを発足しています。
現在チームメンバーは、9つほどの企業、学校、団体などが参画していただいており、その方達と共に万博に向けた活動を行っています。
目標は、2025年大阪・関西万博までに当チームで約68団体(=約68カ所)のメンバーを募り、各所で樹木を植えて育てること。そして、チームメンバー様に育ててもらったその樹木を、万博の敷地に「TEAM EXPO 2025:KIOUETAIの木」として植樹することです。
加えて、万博開催期間中に公式イベントとして、世界中から来場された皆様とチームメンバー様が一緒に木を植える体験交流ができればと考えています。

海外の方に「万博 = 地球に木(いのち)を植えた」という体験を母国に持ち帰ってもらって、母国に木を植えたいと思って実際に行動したり、自然環境への意識が少しでも向上しその後の行動が変わったりなど、自然環境の再生と創造につながることを期待しています。

特別に取り寄せた土地本来の樹木の苗木

チームメンバーのグリーンエルム様(森づくりの専門企業)より
特別に取り寄せた土地本来の樹木の苗木

TEAMEXPO2025共創チャレンジにエントリー

当チーム:KIOUETAIのオリジナルプレート

万博までに、もっともっと「仲間」を増やしたい。

ーーさいごにメッセージをお願いします。

SDGsの達成は、一人ひとりが自分ごととして捉え行動することでしかなし得ません。それは従来のような大手企業や国が引っ張っていくスタイルではなく、私たち一人ひとりが環境意識を持ち行動することで、小さな点と点が集まりやがて線となって面となっていくように、徐々に変えていくしかないのです。そのためにパートナーシップを持って、SDGsのゴール13・14・15課題解決に向けて取り組んでいきたいと思います。

有難いことに少しずつチームメンバーが増えてきています。これから万博に向けて同じ思いの仲間をもっともっと増やしていきたいです。
木を植える体験を通じて、世界中の皆様に樹木の魅力と大切さを伝えたい。SDGs達成に向けて、万博開催地での植樹を実現させるために一緒に活動しましょう。
少しでもご興味がありましたら、お気軽にお声がけください。お待ちしています!

山形開発工業株式会社

大阪府岸和田市田治米町75番地
https://ymgt.co.jp
★チームメンバーを募集中です。お気軽にお問い合わせください。
Mail: ymgt@ymgt.co.jp 
環境事業部:山形隆三まで。
当社は、日本初の環境ビジネスに関する日本最大級の常設展示場「おおさかATCグリーンエコプラザ」に環境事業部の取り組み(環境緑化用品、植物由来の衛生用品など)を展示中です。

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