100PROJECT

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世界各国のママが集うグローバル育児コミュニティ Global MOM to MOM

Global MOM to MOM(Global Citizen株式会社)

Global MOM to MOM

世界各国のママが集うグローバル育児コミュニティ
Global MOM to MOM(Global Citizen株式会社)

代表:レイノルズ容子さん
活動拠点:大阪市
Email: info@eigofamily.com
Global MOM to MOM
Global MOM to MOM インスタグラム
※咲洲こどもEXPO参加プロジェクト

プロジェクトの概要

Global MOM to MOM(以下GMTM)は「親子で世界と繋がろう!」をキーワードに、外国人ファミリーと日本人ファミリーが交流するイベントやプログラムを多数提供。日本にいながらにして、英語だけでなく国際感覚が身につくコミュニティです。発足から2年で27カ国籍・約800人が参加するコミュニティに成長し、その輪は全国に広がっています。大阪からスタートした活動ですが、人気イベントの1つ『国際交流ピクニック』は全国各地で毎月約30回開催されています。
咲洲こどもEXPO2021でも国際交流ブースを担当。数多くのファミリーが外国人ファミリーとの交流を楽しみました。

Global MOM to MOM

「英語を学ぶ」ではなく「英語を使う」へ

ーーこのプロジェクトを立ち上げたきっかけを教えてください。

レイノルズさん 私は現在、アメリカ出身の夫とともに7歳と4歳の子どもを大阪市内で育てています。子どもたちはバイリンガル環境で育っているので、ネイティブの発音も身に付けているのですが、幼稚園や学校ではわざと日本語風の発音で話すようになりました。そして日本人のお友だちの前では絶対に英語を話しません。それが本当に衝撃で。低年齢の子どもたちがすでに英語を人前で話すこと=抵抗感がある・恥ずかしいと感じてるんだな、と。
一方で幼児を対象にした英語教材も英会話スクールも日本中に溢れ、多くの日本人が学校でも英語を長年学んでいます。それなのに英語で十分にコミュニケーションが取れる人がまだまだ少ないですよね。日本の子どもたちが触れる英語の多くは先生からテキストを使って学ぶ英語であって、日常のコミュニケーションとリンクしていないんじゃないかと思います。
そこでこれまでの日本の英語教育とは全く違う新しいアプローチとして、「英語を学ぶ」ではなく「英語を使う」という英語環境を提供しよう!と。生きた英語力に触れ、日本在住でも当たり前に堂々と英語でコミュニケーションが取れる子どもたちを増やしたい、と強く思ったんです。
同時に周囲の外国人の友人もどんどんママになって、「公園でも誰も話しかけてくれない」「日本人のママ友ができない」という声も聞きました。そこで子どもと一緒に参加し交流できる「国際交流ピクニック」を企画したのがGMTMの始まりです。

Global MOM to MOM

幼少期から身近にあった英語

ーーレイノルズさん自身と英語の出会いは?

レイノルズさん 実は父親が大阪市内で柔道の道場を開いており、海外で柔道を教えた経験もあったんです。父は柔道を通じて国際親善する活動をしていたので、たくさんの外国人が道場に来ていました。ですので、幼少期から日常的に外国人と触れる機会があったんです。その影響もありアメリカの大学へ留学し、1年間現地で働いて5年間滞在後、日本に帰国。すぐに国際交流イベントの会社を立ち上げました。当時まだまだ日本在住の外国人に対するサービスも少なく、また外国人の友人たちの「日本人の友だちができないけどどうしたらいい?」というようなニーズを組んで、さまざまな交流イベントやツアーを企画・運営してきました。

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在住外国人を取り巻く課題

ーーその中でまた別の課題に気づかれたとか

レイノルズさん たくさんの外国人と交流する中でよく聞かされたのは、日本での仕事が英語の先生しかない、ということ。彼らは母国ではエンジニアやアーティスト、音楽家などさまざまな専門性を持って働いていた人たちなんですね。ですが、日本ではみんな「英語の先生」にならざるを得ない。残念ですが嫌々ながら先生の職についている外国人も見てきました。なんとか得意なこと、スキルを生かしたプロジェクトができないか、と友人たちが話していたんですが、みんな日本人との接点がなくて。なので、「私がみんなと日本人をつなぐからやろう!」と。そこで国際交流ピクニックだけでなく、子どもを対象とした英語クッキングや英語でダンス、英語でサッカーなど、それぞれのスキルを生かしたイベントを実現していきました。

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オンライン・リアルあわせて毎月約100回のイベントを開催

ーー具体的な活動内容を教えてください

レイノルズさん MTMで実施しているリアルイベントとしては、国際交流ピクニックを毎月30回以上開催しています。日本全国に住む外国人ママたちが開催してくれていて、その輪は九州から関東までどんどん広がっています。
多種多様な子どもたちと友だちになることで、世界が広いことを子ども自身が感じることができます。

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大阪城公園でルーマニア人、フィリピン人、ケニア人、日本人の友だちと遊ぶ息子(右端)

また、オンラインでの英語イベントを月に60回以上実施。絵本の読み聞かせや、外国人ママたちの得意なこと(ダンス、歌、クラフト、ヨガ、クッキング、飲み会など)をテーマに開催しています。
他にも外国人の子どもたちがホストとなって、自分の好きなものを英語で発表しあうイベントなども。5〜6人の子どもたちがブレークアウトルームに分かれて発表し合うので、最初は難しくても他の子どもたちの発表を聞きながら、どんどん上手になっていきます。英語だけなく自然とプレゼンテーション力の育成にもつながっています。

子どもとママだけではなく、最近はパパのオンライン飲み会なんかもあります。そこで、日本人のパパに外国人のパパが子育てに主体的に関わることについて話してくれたり。「参加した後パパが変わった!」とママたちが喜んでいましたね(笑)。
また、『世界基準子育てセミナー』というプログラムでは、世界の最新の教育法やグローバル教育で英語以外に必要な情報を、世界各国で活躍している日本人をゲストに招いて学んでいます。いろんな国の子育て・教育がどんどんバージョンアップされていること、世界の現状をママ・パパが学ぶ機会となっています。このようにオンラインとリアルを通じて、毎日のように親子で英語に触れられる環境ができています。

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先日はビートルズが大好きな日本人のパパとネイティブのパパがオンラインでつながって、すごく仲良くなっていてびっくりしました。日本人パパは全然英語が話せないのに、意気投合してご自宅にも遊びに行ったんだよってママから報告がありました。これが本当の交流だと思うんですよね。

英語を話すことが特別じゃない環境を

ーー今後の目標や展望は?

レイノルズさん 外国人ファミリーと交流する中で「日本が大好きで10年以上住んできたけど、日本での子育ては難しい」と小学校に進学する前に母国に帰る人がたくさんいることを知ったんです。小学校に入るといじめられるから、ということですごくショックを受けました。これって日本の子どもたちにとっても大きな損失だと思うんです。私自身も公園などで子どもに英語で話しかけているとすごく視線を感じますし、自分の子どもたちがいじめのターゲットにならないか、という不安も正直あります。ですので、GMTMを通じて小さい頃から自然に外国人と交流してもらって、話す言葉も、食べる物も、髪の色も、肌の色も違う人が世界にはたくさんいることを肌で感じてほしいです。

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また、外国人のママたちはオンラインであってもどんどん議論するんですね。ケンカ?っていうくらい(笑)。あくまでお互いの意見をぶつけ合ってるだけなんですけど、人前で自分の意見を述べるというスキルにおいて、外国人と日本人の間には大きな差があります。でもみんなで議論しあった結果、いいものができあがる過程を見て日本人のママたちは、このスキルこそグローバル社会で活躍するには必須だと刺激を受けています。

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英語力UPだけにとどまらず、国際感覚や異文化理解力が養われるGMTMに参加したことは「人生のターニングポイントだ」と言ってくれる方も多いです。外国人のママたちは本当に自由で型にはまってない。自分らしく楽しみながら子育てをしている姿や、多種多様なママたちと交流することで、自分も個性的でいいんだ、と感じられるようになるみたいです。
グローバル人材、ダイバーシティなどの言葉を聞く機会が多くなっていますが、まだまだ日本人と外国人の間には見えない壁があるように感じます。もっともっと外国人と日本人の親子が身近な存在になり、積極的に英語を使い、世界各国の人々とフラットな関係で付き合える子どもたちがどんどん増えるといいなと願っています。2025年の大阪万博でも、私たちのコミュニティが何かのお役に立てればと思っています。

世界各国のママが集うグローバル育児コミュニティ
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代表:レイノルズ容子さん
活動拠点:大阪市
Email: info@eigofamily.com
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